江戸時代に養蚕や織物が盛んだったことから「桑都(そうと)」と呼ばれ、甲州道中最大の宿場町として栄えた八王子。未来に向けて「桑都」の景色と文化を受け継いでいく「八王子桑都千景」プロジェクトとして、八王子の中心市街地を江戸情緒あふれる景観で飾り、八王子ならではの江戸文化を体験できるイベントを開催します。(写真:屋号が入った藍色のオリジナル「のれん」を掲出する呉服店)
桑都八王子の魅力を観光客に発信
八王子商工会議所、まちづくり公社、八王子市で構成する八王子桑都千景推進協議会(事務局=電0120・802・311)は、国内外からの観光誘客を目指して、甲州街道を中心に江戸情緒あふれる景観を創出するプロジェクト「八王子桑都千景」に取り組んでいます。
本プロジェクトは、東京都が募集した「令和6年度江戸情緒あふれる景観創出事業」に応募し、採択されたことを受け実施するもの。江戸時代、甲州街道の宿場町として栄えた八王子は、絹織物の集散地として織物の市(いち)が盛んに開かれるなど、多摩地域の商業の中心地でした。その商業文化であり日本らしさの象徴でもある「のれん」で街を装飾したり、多摩地域で唯一の花街があったエリアのライトアップ、さらに伝統芸能の公演などを通じて、江戸の風情を再現するとともに、江戸文化をテーマにしたさまざまな催しを実施します。
藍色の「のれん」で装飾
甲州街道沿いを中心に、「八王子100年企業のれん会」など歴史ある店の軒先に藍色(ジャパンブルー)のオリジナルのれんを掲げ、江戸情緒を感じる空間を演出。八王子駅周辺や西放射線ユーロード、東放射線アイロード、甲州街道などでは、のれんを模したフラッグを掲示しています。(写真:のれん風フラッグを掲示=西放射線ユーロード)
花街をライトアップ
和傘を使ったライトアップ=桑都テラス
黒塀のある中町の花街エリアでは、オリジナル行灯(あんどん)の光で、夜の花街を演出。桑都テラス(中町)では、壁面を和傘で装飾したライトアップを行います。
オープニングイベント創作新内浄瑠璃劇
「八王子桑都千景」を盛り上げるため、3月9日午後5時〜7時、J:COMホール八王子で、八王子芸妓衆や八王子車人形、お囃子のほか、木遣唄で作り上げる創作新内浄瑠璃劇「恋織雪旅桑都照(おりなすこいゆきのたびてらすくわのみやこ)」を上演。観覧無料ですが事前の申し込みが必要(3 月2 日必着)。詳細は同プロジェクトの公式サイトから。
このほか、桑都テラス、まち・なかギャラリーホール(まちなか休憩所八王子宿2階)で、歴史を学べるトークショーやパネル展示、風呂敷講座、切り絵体験など、江戸の文化を楽しむ催し(3月1日、2日、8日)や、セレオ八王子北館2階イベントスペースで、八王子の老舗による「のれん市」(3月1日〜7日)も。
ショッパー八王子周辺版 2025年2月28日号掲載
